ボールボーイの妨害問題はサッカーではよくあるマナー違反なのか?

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2017年4月29日、J2徳島ヴォルティス対ジェフユナイテッド千葉で徳島のDF馬渡和彰がボールボーイを小突いて退場処分となりニュースに取り上げられました。馬渡選手は相手GKがゴールマウスに戻る前に早いリスタートでチャンスにつなげたかったようですが、ボールボーイがボールを渡してくれなかったことに苛立ちを募らせ、つい手が出てしまったようです。

ネットではボールボーイが悪い、馬渡選手が悪いと意見が真っ二つに分かれ絶賛炎上中ですが、そもそも問題の本質は何なのでしょうか?マナー(態度)の問題なのでしょうか?今回は、ボールボーイと選手のいざこざについて、一歩高い視点から問題の本質を考えてみたいと思います。

ボールボーイと選手の妨害問題事例

J2徳島ヴォルティスの馬渡選手の動画

徳島は「アウェー」です。つまり、ボールボーイは「ホーム」千葉側の人間だと考えられます。ボールボーイがあの状況ですぐに馬渡選手にボールを渡したと仮定して、リスタートが徳島のゴールに繋がったとしたらどうなるでしょうか?千葉のサポーターはボールボーイに対して「素直にボールを渡さなくても・・・」と考えるのではないでしょうか。

ボールボーイも同じことを考えたはずです。それで、少しだけ時間を遅らせてボールを渡したのだと思われます。

これに対して、ボールが素早く渡されたなかったことに怒った馬渡選手はボールボーイを突き飛ばすなど手を出してしまいもちろん非紳士的行為で一発レッド。試合中はアドレナリンも出ているだろうし興奮気味だった馬渡選手も頭に血がのぼってしまったようです。

チェルシーのアザール選手の動画

2013年1月23日。イングランドのキャピタル・ワン・カップの準決勝、スウォンジーvsチェルシーの一戦でチェルシーのベルギー代表MFエデン・アザール選手がボールの処理にもたつく?ボールボーイを蹴り、退場になるという事件が起きました。実は、このボールボーイはスウォンジーのクラブ幹部の息子であることが判明、時間稼ぎのためにわざとボールの処理に時間を掛けたとするツイートは世界中で瞬く間に拡散されました。

ちなみに、アザール選手はこの件で3試合の出場停止処分を受けています。

ボールボーイと選手どちらもマナー違反?

まず、選手が非紳士的行為を働いた場合、退場になります。これは「ルール」です。選手については「マナー」という概念はあてはまりません。ルールに乗っ取った上で、勝つための行動をとるのがプロとしての使命だと考えれば、馬渡選手やアザール選手の行った行為は正直、愚かな行動であると言わざる負えません。もちろん、試合後のコメントで反省はしていますし、アザール選手はその後3試合の出場停止、馬渡選手の処分は決まっていませんが、1試合以上の出場停止という罰を与えられているので、終わったことにしても良いかと思います。

一方、ボールボーイについては、マナー違反だったのでしょうか?馬渡選手のケースでは最低限「ボールを渡す」という責任は果たしているように思えます。とはいえ、プレーを遅らせる意図があったとも見て取れるので、徳島ファンとしてはボールボーイの態度に問題があるという意見も多いのではないでしょうか。個人的には、ボールボーイはもう少しスマートにプレーを遅らせるべきだったと思います。サッカーではプレー以外でも「マリーシア」が求められる瞬間があるのかなと思います。

問題の本質とは?

ボールボーイと選手のいざこざについて、問題の本質は何でしょうか?サッカーではホーム・アウエーという考え方が普遍的であり、ホームタウンディシジョンという言葉でさえ、当然のことだと考えられています。ホームチームは有利になるように、あの手この手を使うのが普通なのです。もちろん、ホーム側が用意するボールボーイは、ホーム側の味方です。ですので、アウエーチームに対して遅延行為を働くことも、サッカーというスポーツの一部だと考えられます。

つまり、問題はホーム&アウエー方式を採用しているという点や、サッカーの文化に起因していると考えられるのです。

問題への対応方法

サッカーの根本的な部分に問題の本質があるとすれば、どのように対応していけば良いのでしょうか?もし対応するのであればどのような方法が考えられるでしょうか?

簡単な方法として、例えばボールボーイ専門の集団をJFLが組織として運用するというのはどうでしょうか?ホーム・アウエーどちらのチームに対しても、厳選されたメンバーが常に公平な行動をとる専門家集団であれば、このような問題は起きないと思われます。ただし、運用コストが物凄く必要なので、実現はしないでしょう(笑)

次に、最近流行のロボットはどうでしょうか?ボールボーイならぬボールロボットをピッチ外周に配置するのです。これからロボットの実用コストも格段に下がってくることが予想されるので、選択肢としては悪くないかもしれません。しかし、そもそもボールを返すだけのロボットを維持管理するコストを払う必要があるのか?という点で疑問は残ります。

いずれにせよ、新たに組織を作ったり、ロボットを導入すると言う対策は難しいと考えられます。今でも選手は十分理解していると思いますが、選手自身が熱くなりすぎず、非紳士的行為はしないことを徹底することが一番の対応方法だと思います。

問題を起こした馬渡和彰選手への処分は?

Jリーグは2日、先月29日に行われた明治安田生命J2リーグ第10節のジェフユナイテッド千葉戦で会場のボールボーイを押すなどの行為により退場処分を受けた徳島ヴォルティスのDF馬渡和彰に対して2試合の出場停止処分を科すことを発表した(出典:フットボールチャンネル)

馬渡選手への処分は、「2試合」の出場停止となりました。恐らくJリーグはアザール選手のケースを参考にしたのではないでしょうか。アザール選手ほど酷いことはしていないけど、退場した次節1試合の出場停止では周囲も納得しないので、「2試合」という数字になったと思います。

Wrap up! by パッショノン

ボールボーイと選手のいざこざについて、よくある問題なのか?問題の本質とは?について見てきました。今回のまとめは次の3点です。

  • 選手は非紳士的行為をしてはならないというルールを守るべき
  • ボールボーイがちょっとした遅延行為をすることは、サッカーの文化である
  • ホーム・アウエーどちらにも公平なボールボーイシステムの導入はコスト面で課題が大きいので、選手は非紳士的行為をしないよう努めるべき

以上です。ボールボーイの行動も含めてサッカーです。これからもたまには似たような問題が起きるかもしれませんが、それはサッカーの文化として受け入れましょう。

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