カール販売中止の理由は利益減少ではない?顧客との関係が真の要因か?

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株式会社明治が販売するスナック菓子「カール」の商品ラインナップと販売地域の縮小が発表されました。今後、販売地域は西日本に限定されるということなので、東日本のお住まいのカールファンの皆様は大変ショックを受けていると思います。

ところで、カール販売中止の理由について調べてみたのですが、株式会社明治の公式声明を要約すると

  • 収益性が悪化したから、不採算商品のカールの生産を中止したい
  • とは言っても、カールのブランドは大事だから、赤字が少なくなるよう西日本限定で販売するよ
このようになります。しかしながら、明治全体の業績を見てみると、2017年3月期は前期と比べて増収増益、儲かっていないわけではないのです。カールのブランドを本当に大事だと思うなら、商品ラインナップは縮小しても、せめて全国地域で販売すべきではありませんか?このように考える方もいるかと思います。

そのような方は、もしかしたら、明治の説明には若干の論理的矛盾があるように感じていませんか?そこで、カールの販売地域を縮小した本当の理由は何なのか?について考えてみました。

カールを西日本限定販売する理由に妥当性がない?

明治広報部によると、カールの売り上げにおいて「地域のバラツキはない」とのことです。つまり、全国どこでも同じだけ売れる状態だということです。

それでは、なぜ西日本に限定するのでしょうか?最初、このニュースを見た時に私は、西日本の方が売れているから、西日本に地域を限定することにしたのではないか、と考えたのですが見事に外れています。

明治広報部によると、コストを下げる為にカールの生産拠点を愛媛県の松山工場に集約・そこからの物流コストを抑えるために西日本(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西)限定にする、というのが理由みたいですが、ちょっとまってください。

物流のことを考えると、契約はトラック1台あたり何円ということになるかと思います。この前提に立てば、明治は他の商品も含めて全国に配送しているので、カール単体の配送コストはそれほど大きくないのではないでしょうか?カールは明治によると売り上げが減少している商品ですし、トラック積載率を向上するために、他の売れてる商品の隙間を埋めるようにカールをトラックに載せても問題ないと思われます。

つまり、物流コスト低減は理由にならないのではないか?ということです。その証拠として、明治は全国に工場を持っていますが、スナック菓子を作れる工場は愛媛の松山以外にもあることです。詳しくは明治HPを見ていただければわかりますが、例えば、埼玉県の坂戸工場でもスナックを作っているようです!工場を愛媛に集約せず、別に埼玉の坂戸工場でもよかったのではないのでしょうか?そうすれば関東圏に売れるのでメリットもありそうですよね。

カール販売中止の本当の理由とは?

なんだか、愛媛・松山工場に集約したから、物流コストを下げるために西日本限定にします、という理由は後付けのような気がします。そこで、別の理由を考えてみました!

カール販売中止と西日本限定にする理由は、ずばり「誰に」売るかを明確に線引きできるのが、地理的制約以外なかったからではないでしょうか。

明治は文字通り大企業ですよね、その取引先は全国に及びます。

カールが売れていないけど、ブランドを無くしたくないから細々続けたい。というのは明治の都合であって顧客には関係ありません。ここでいう顧客は、コンビニやスーパーなど小売店です。

顧客には明治の都合は関係ありません、自分が欲しいだけカールを注文するはずです。

そうすると、明治は困ります。だって生産量が少ないから顧客全員が欲しいだけカールを配れないのです。そうなると、次に始まるのが順番争いです。生産量が足りないから、不足分は後回し、つまり顧客の優先順位をつけなければなりません・・・

さて、明治は大事な顧客にどうやって順位をつけるのでしょうか?

ビジネスは顧客との取引である。どこまでいってもこの原理原則は変わりません。もし、明治がカールを届ける優先順位をつけることが出来たとしても、そこには必ずひずみが生まれます。そして、そのひずみは最終的に会社を滅ぼすものになるかもしれません。

というわけで、生産量を減らすから、全国の顧客の優先順位をつけてカールを配るという現実的ではないのです。

Wrap up! by パッショノン

  • カールの販売地域が西日本(滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西)限定に。
  • 表向きは生産拠点集約と物流コスト低減が理由
  • 本当の理由は、顧客満足を考えた結果なのではないか?
(サムネイル画像出典:株式会社明治のカール商品紹介HPより)

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